今日の掛物は、大徳寺瑞峯院の昌道和尚筆『渓楓紅似錦』（渓楓、紅く錦に似たり）。
花入れは、八事窯の赤細。
銘を「秋の山」といいます。
花は、ホトトギス、桜たで、ススキです。
以下、中村道年ホームページより転載です。
・・・
尾張は抹茶を楽しむ習慣がひろく浸透した土地柄であることから「茶どころ名古屋」とも称され、瀬戸や常滑をはじめ、名古屋城内の御庭焼や城下町で様々な茶道具が制作されました。
なかでも楽焼は当地独自の個性がみられ、江戸時代後期の萩山焼や宗玄焼、豊楽焼などといった流れが八事窯中村道年へと引き継がれ、今日に至っています。
（中略）
当初は楽焼以外にも本焼の窯を焼成していたが、戦後は楽焼専門となった。
この時、二代道年は研究と試作を繰り返し、如春庵の理解と後援を得て、光悦の名碗「時雨」と「乙御前」写に励んだ。そしてついに高い評価を得るようになり、光悦写の道年と呼ばれるようになったのであった。八事窯はその後も数奇者や茶人たちの支援を得て、茶道具専門の楽焼窯として今日に至っている。
また、八事窯の命名は二代道年の時に表千家家元即中斎から拝受したが、名古屋をはじめ各地のお茶会では流儀を問わず、まことに重宝され現在、五代と続く。
・・・
香合は、如雪作の柿。
ころんとした形が可愛らしい。
お点前は、中置にて。
水指は、志野釉、細水指です。
茶入は、楽入作。信楽焼で、銘を「深山路」といいます。
尋牛斎宗匠のお箱書があります。
茶碗は、八事窯の赤。銘を「大原女」といいます。
尋牛斎宗匠のお箱書きがあります。
茶杓は、嵯峨の竹を用いてつくった、銘を「時雨」といいます。
尋牛斎宗匠のお箱書きがあります。
菓子は、鶴屋吉信製の「綾錦」です。
華やかで綺麗なお菓子でした。
【関連する記事】
